手首の痛みは
腱鞘炎・ばね指かもしれません
仕事や家事をしていて、手首が痛む、動かしにくいという症状にお悩みではありませんか。
また、スマホ操作で親指が痛む、という悩みを抱えている方もいるかもしれません。
こうした症状は、腱鞘炎やばね指の可能性があります。
手首や指は日常的につかわれる部分なので、痛みがあっても、放置されてしまうケースも少なくありません。
しかし、痛みを放置すれば症状が悪化し、手首や指を自由に動かせなくなってしまうこともあります。
腱鞘炎・ばね指は、早期から適切に対処を行いましょう。
ここでは、腱鞘炎・ばね指の原因や症状とあわせて、対処法・予防法をご紹介します。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- パソコン作業中、手首が痛む
- 出産後、手首が痛むようになった
- スマホ操作中、親指が痛くなる
- 手が痛くて、家事がむずかしい
- 指を曲げると、引っかかりを感じる
- 何度も腱鞘炎を繰り返している
腱鞘炎・ばね指は根本から改善を
腱鞘炎・ばね指の原因とメカニズム
腱鞘炎とは、骨と筋肉をつないでいる腱を包む腱鞘の炎症です。
ばね指は、指の腱鞘炎のことを指します。
腱鞘炎やばね指は、どのようなことが原因で発症するのでしょうか。
【腱鞘炎・ばね指の原因】
●手首、指の使いすぎ
腱鞘炎とばね指は、手首と指の使いすぎで発症することが多いといわれています。
手首や指の関節、腱に繰り返し負担が加わり、少しずつダメージを受けて、腱鞘炎やばね指を発症します。
手首や指の使いすぎは、次のようなときに起こる傾向があります。
・スマホ操作
スマホの操作には、おもに親指がつかわれます。
スマホの使いすぎによるばね指が増加傾向にあります。
・パソコン作業
パソコンのキーボード打ちやマウスの操作では、指や手首がつかわれます。
そのため、デスクワークをしている方に腱鞘炎やばね指が起こりやすいといわれています。
・手作業
手作業で何か細かい作業をする職人の方も、手首や指をつかうことが多いため、腱鞘炎やばね指を発症することがあります。
また、ピアノを弾く方にも発症することがあります。
・家事
料理や掃除などの家事をしていると、手首をつかうことが多いため、腱鞘炎を発症することがあります。
●身体や骨盤のゆがみ
身体や骨盤にゆがみがあると、身体のバランスをとるために下半身にもゆがみが生じるといわれています。
そうすると、足にもストレスがかかり、膝や股関節などに痛みが生じやすくなります。
足に痛みがあると手でカバーしようとするため、手の負担が増して、腱鞘炎やばね指を引き起こすことがあります。
●ホルモンバランスの乱れ
女性の場合、ホルモンバランスが乱れたときに腱鞘炎・ばね指を発症しやすいといわれています。
女性ホルモンには、腱や腱鞘のなめらかさを保つ作用があるため、乱れることで腱や腱鞘がなめらかに動かなくなり、炎症が起こると考えられます。
とくに出産前後や閉経後、更年期には女性ホルモンが乱れるため、腱鞘炎・ばね指の発症が多くなる傾向にあります。
腱鞘炎・ばね指のおもな症状
腱鞘に炎症が生じることで、腱鞘炎・ばね指を発症しますが、腱鞘炎やばね指では、どのような症状が現れるのでしょうか。
症状の特徴とあわせて、なぜその症状が現れるのか、そのメカニズムもご紹介します。
【腱鞘炎・ばね指の症状】
●関節の動かしにくさ
手首や指を動かすことができるのは、骨を動かすときに腱でつながった筋肉が連動するためだと考えられています。
その腱を腱鞘が包み込んでおり、筋肉が動いても、腱から骨が離れないようにする役割を担っています。
しかし、腱鞘に炎症が起こると、腱鞘が腫れてしまうため、骨や筋肉まで動かしにくくなります。
症状が悪化すると、自由に動かせなくなってしまうこともあるため、注意が必要です。
●動作時の鋭い痛み
腱鞘に炎症が起こると、動かそうとするときに、腱が炎症している腱鞘とこすれてしまい、痛みが生じます。
腱鞘炎では手首を動かすときに、ばね指では指を動かすときに鋭い痛みをともないます。
●親指の付け根の圧痛
ばね指はどの指にも発症しますが、とくに親指へ発症することが多いといわれています。
親指の腱鞘が炎症して腫れが生じると、手のひら側の親指の付け根あたりに圧痛が生じます。
●患部の腫れ
腱鞘炎・ばね指は、腱鞘が炎症を起こしている状態のため、患部には炎症による腫れがみられることがあります。
また、炎症によって患部に熱感を覚えることもあります。
●ロッキング
ばね指の場合、ロッキングと呼ばれる症状が起こる場合があります。
ロッキングとは、指が引っかかった状態のまま動かせなくなる現象です。
炎症による腫れにより、指が曲がったまま元へ戻らない状態になるといわれています。
そして、指を戻そうとすれば、ばねのように反発が起こる「ばね現象」が生じます。
腱鞘炎・ばね指の対処法・予防法
腱鞘炎・ばね指の対処法
手首や指は、日常的に、頻繁につかわれる部分です。
そのため、腱鞘炎やばね指を発症すると、日常生活で不便なことが増える場合があります。
腱鞘炎やばね指を発症したときには、早期から適切に対処して、症状の緩和や早期回復を目指しましょう。
受傷初期と、それ以降では、対処法が異なります。
腱鞘炎やばね指の対処法を、その時期別にご紹介します。
【腱鞘炎・ばね指の対処法】
●受傷初期の場合
・患部を冷やす
受傷直後は、炎症が強く現れているため、患部を冷やすと炎症が抑制されて、痛みの緩和が期待できます。
痛みが強いときや、腫れがあるときには、一時的に冷やしましょう。
冷やしすぎると血行不良を引き起こすため、10~15分ほど短い時間で冷やしてください。
また、肌には直接当てずに、保冷剤やビニール袋に入った氷水などはタオルで巻いて使用しましょう。
・安静にする
受傷初期に動かすと、炎症の拡大が起こる可能性があります。
炎症の拡大によって、症状の悪化や回復の遅れにつながります。
無理に動かさず、安静にするようにしましょう。
手首や指は動かしやすい部分なので、テーピングや包帯などで固定してください。
●初期以降の場合
・少しずつ動かしていく
痛みや腫れが強いときには安静にしますが、痛みが緩和されてきたら、少しずつ動かしていきましょう。
そのまま安静にしていると、筋肉や関節が硬直してしまい、今度は慢性的な痛みにつながります。
無理のない程度に日常生活のなかで動かして、可能であれば、慎重に指や手首のストレッチもしてみてください。
腱鞘炎・ばね指の
再発を予防しましょう
腱鞘炎・ばね指を繰り返し発症する方も少なくありません。
再発しないように、日頃から予防を行いましょう。
【腱鞘炎・ばね指の予防法】
●手首、指のストレッチ
手首や指をストレッチして筋肉を柔軟にすれば、腱が腱鞘を通るときの負担の軽減が期待できます。
予防のために、日頃から手首や指をストレッチしましょう。
・手首のストレッチ法
①片方の腕の肘を伸ばし、手のひらを上に向ける。
②反対の手で指を反らすようにしてストレッチする。
③反対側も同様に行う。
・指のストレッチ法
指を1本ずつ軽く引っ張ると、指の関節や筋肉をほぐすことが期待できます。
また、指だけではなく、手の甲もほぐすことが大切です。
指の腹で手の甲を軽く押すようにしてください。
●首・肩・肩甲骨のストレッチ
首や肩の筋肉が緊張していると、腕や手首にも筋緊張が拡大することがあります。
その結果、腕や手首の負担が大きくなり、腱鞘炎やばね指につながります。
首や肩、肩甲骨も日頃からストレッチを行い、柔軟性を高めましょう。
・首のストレッチ法
「首をぐるりとまわす」「左右上下に首を動かす」ことでストレッチが行えます。
・肩・肩甲骨のストレッチ法
①背中側で両手をつなぐ。
②左右や上下に動かし、肩と肩甲骨をほぐす。
●指の体操
指の体操で指の関節や筋肉の柔軟性が高まり、ばね指の予防につながります。
思いっきりグーパーを繰り返すことで、指を運動させることができます。
●姿勢の改善
姿勢が悪くなると、肩や腰の筋緊張が起こり、腕や手首にも負担がかかります。
また、姿勢が悪くなって身体がゆがむと、足に痛みが生じ、カバーするために手を頻繁につかうことがあります。
腱鞘炎・ばね指のリスクを減らすためにも、日頃から姿勢を正すことを心がけましょう。
五健鍼灸整骨院 経堂本院の
【腱鞘炎・ばね指】アプローチ法
ばね指の原因はおもに、手の使いすぎや更年期、妊娠、出産にともなうホルモンバランスの変化と考えられています。
また、糖尿病やリウマチなどで末梢の血行が悪くなっている方にもばね指は多いです。
当院のばね指の施術ではおもに「手技療法」「ハイボルト」「超音波」「鍼灸」「テーピング固定」「サポーター固定」を行います。
『鍼灸』
緊張が強くなっている部位に鍼灸を行うことで、筋緊張緩和や血行促進を図ります。
また、ツボの反応を使って、患部ではなく遠隔施術を行うことも可能です。
関節の動きが悪くなっている場合も、鍼を行うことでスムーズに動くようになる可能性があります。(ただし、状態によって変わります)
※炎症などが起こる可能性があるため、ヒアルロン酸注射を行っている部位への鍼の刺鍼は行いません。
部位をずらして行うことは可能です。
腱鞘炎・ばね指は、手や指の使いすぎによる負荷のため、動かすたびに腱鞘や腱に摩擦が起きます。
そして、炎症が進み、腱鞘の肥厚と腱の肥大化が起こり、通過障害を起こします。
当院ではまず、早期の疼痛緩和のため「ハイボルト(高圧刺激療法)」や「鍼灸」を行います。
また、ばね指を起こしている腱鞘や腱の炎症が強い場合は「超音波」をし、炎症を抑制させていきます。
さらに手の筋肉や腕の硬くなってしまった筋肉には「手技療法」で筋肉をしっかり緩めていきます。
あとは指の動きを制限するために「テーピング固定」や「サポーター固定」を行い、患部を安静に保ちます。
また、手や指は、胸や肩甲骨まわりの筋肉の硬さや関節の可動域も関係していることが多いため、この部分も「手技療法」「運動療法」「エクササイズ」などで動かしていきます。
ご自宅で簡単にできる「背中を伸ばすエクササイズ」や「手指のストレッチ」などもしっかりお伝えいたします。
日常生活で手を使わないことはほとんどないため、どうしても使いすぎになり、施術をしてもいたちごっこになることも多いです。
当院ではしっかりと原因を見極め、安静にすること、適切な処置をすることで改善を目指しますので、ぜひご相談ください。
(必要であれば病院をご紹介することもあります)
著者 Writer
- 向井 祥太
- 資 格:柔道整復師
生年月日:1984年年5月12日
趣 味:サッカー、洗車
患者様へひとこと:
困った時の駆け込み寺になれるよう『ケガや痛みだけでなく、人をみる』をモットーに楽しく施術していきます。
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五健鍼灸整骨院経堂本院
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